学部1年 建築材料 調べておくこと

学部1年 建築材料 調べておくこと

授業中に提示していた「調べておくこと」の最終版です。
建築材料の試験は、この「調べておくこと」全25問の中から、数題(一部変更の可能性あり)の解答を行う形式ですので、必ず内容を確認・準備の上、当日に臨んでください。

◆◆◆ コンクリート関連 ◆◆◆

1.フレッシュコンクリートの代表的な品質評価であるスランプ値と空気量について、それぞれの用語の評価内容を説明すること
<キーワード>
・調合設計・コンクリートの品質・ワーカビリティ

2.コンクリートの型枠の部材として一般的に使用されているキーワードの組み合わせを、型枠作成に必要な他の部材とともに図示すること
<キーワード>
・堰板・支保工・コーン

3.コンクリート躯体に発生する「じゃんか」と「ブリーディング」について、それぞれの具体的な不具合と発生する原因について説明すること
<キーワード>
・見た目・強度・打設時

4.鉄筋コンクリート(RC)はコンクリートと鉄筋を組み合わせた構造体であるが、その特性と組み合わせることができた理由を説明すること
<キーワード>
・力学的特性・膨張率・アルカリ性

5.鉄筋コンクリート構造物に現れる4つの特徴的な劣化現象について、それぞれの要因とその特徴について説明すること
<キーワード>
・化学反応・見た目・予防方法

6.建物の取り壊した際に発生するコンクリートがらについて、その再生利用の状況と今後の課題について説明すること
<キーワード>
・用途・品質・今後の需要予測

◆◆◆ 木材関連 ◆◆◆

7.国内の木材利用状況を見ると国産材は外材に押されて利用率が低いが、その実態と背景を説明すること
<キーワード>
・立地・人件費や運送コスト・販売方法

8.日本で住宅の構造部材に木材がよく使われている理由を、他の材料(鉄鋼もしくはコンクリート)の特徴と比較しながら説明すること
<キーワード>
・強度・生産方法・加工性

9.木材は乾燥の程度によって力学的性質が大きく異なるが、その関係性について説明すること
<キーワード>
・含水率・強度・繊維飽和点

10.在来住宅の軸組みで重要な部材を5つ以上挙げ、それらの組み合わせ方を正確に図示すること
<ポイント>
接合する部材と部材が、どのように力を伝えるのか把握すること

11.挽き板(ラミナ)と単板(ベニア)について、その特徴と使用用途を説明すること
<キーワード>
・製造方法・積層方法・EW材

12.近年、大規模木造建造物が全国で建設されるようになってきたが、その理由のひとつである燃え代設計の考え方について説明すること
<キーワード>
・炭化・温度・防火被覆

13.木造建築物における木材の生物劣化に不可欠な要因を4つ挙げ、それぞれについてその理由と対策について説明すること
<キーワード>
・要因の状況・生物の活動条件・予防方法

14.木材資源は地球に優しい資源であるといわれているが、その理由と現状の問題点について説明すること
<キーワード>
・製造エネルギー・炭素(CO2)・廃棄方法

◆◆◆ 鉄鋼関連 ◆◆◆

15.銑鉄と鋼鉄の製造過程及び性質の違いと、その特性を生かした建築における使用用途について説明すること
<キーワード>
・炭素量・力学的特長・形状の特徴

16.鉄の5元素と言われる元素を挙げ、それぞれの元素が鉄鋼にどのように影響を与えているかを説明すること
<キーワード>
・硬さ・強さ・脆性

17.重量鉄骨と軽量鉄骨の違いを、製造時から住宅建設での使用方法までそれぞれ比較しながら説明すること
<キーワード>
・圧延方法・形状・構造種類

18.現在木造建築物に一般的に使用されている釘の種類を4つ挙げ、それぞれの特徴と使用上の注意について説明すること
<キーワード>
・使用用途・使用箇所・強度

19.近年、再度注目を浴びるようになったプレストレストコンクリート(PC)建築で用いるPC鋼の特徴と使用方法を簡単に説明すること
<キーワード>
・強度・成分・プレテンションとポストテンション

20.建築の現場でよく利用される溶融亜鉛めっき(どぶ漬け)は、なぜさびに強いのか、その理由をさびの発生から順を追って説明すること
<キーワード>
・イオン化傾向・保護皮膜・修復作用

21.鉄鋼はリサイクルしやすい素材であるが、建設用鋼材のリサイクルの現状と今後の展開について調べること
<キーワード>
・再生市場・国内外の鉄鋼市場・回収方法

◆◆◆ 組積造・膜構造関連 ◆◆◆

22.レンガ造は世界各地で普及している組積造の1つであるが、実際に普及している地域の特徴とその理由について説明すること
<キーワード>
・気候・作成方法・使用方法

23.組積造の劣化及び美観の問題について、代表的な3つの現象の特徴と原因を説明すること
<キーワード>
・吸水率・酸性・見た目

24.膜構造は、架構の違いから2種類に分けることができるが、その特徴と力学的原理について説明すること
<キーワード>
・引張り・異方性・圧縮力

◆◆◆ ストック活用関連 ◆◆◆

25.材料や構造の耐久性の向上だけでは、建物ストックの活用や長寿命化は不可能である理由を説明すること
<キーワード>
・経年・居住者の意識・改修