建物のLCM
建物を購入する際には建設費などの初期投資額と建物の良し悪しの関係で決定することが多いと思われるが、建物の長期使用を前提にすれば初期投資額(イニシャルコスト)よりも運用・管理の費用(ランニングコスト)がかかる可能性が高い。 …
建物を購入する際には建設費などの初期投資額と建物の良し悪しの関係で決定することが多いと思われるが、建物の長期使用を前提にすれば初期投資額(イニシャルコスト)よりも運用・管理の費用(ランニングコスト)がかかる可能性が高い。 …
建物の寿命や長寿命化に関しては様々な視点から考察することができるが、ここでは建物と持続可能性の関係について考えていきたい※1。まずは長寿命化に向けた設計について、これまでの歴史を振り返る。 建物の耐久性や耐用性への関心は …
今回は住宅の長寿命化と密接な関係を持つ既存(中古)住宅の流通量の現状について考えていきたい。 住宅の長寿命化のためには既存住宅の流通量の拡大が不可欠である。なぜなら住宅の耐用年数が長くなればなるほど当初の所有者が管理でき …
今回は「法的な」耐用年数について考えていきたい。法的な耐用年数である「法定耐用年数」は社会的耐用年数の1つと考えることもできるが、法的な拘束力を持つため建物の寿命に大きな影響を与えている。 建物・設備・自動車など経済的に …
耐用年数と寿命の概念については既に説明しているが、今回は耐用年数と寿命の関係を少し掘り下げて考える。なお改めて確認になるが、住宅の耐用年数とは「建物やその部材に要求される性能を維持する能力をもつ期間」であり、住宅の寿命と …
ここでは日本の住宅ストックの現状と、その推移について確認をしたい。まずは5年毎に行われる「住宅・土地統計調査」の最新情報(2003年時点)を文献1より引用する。 ★総住宅数は5389万戸、5年間で7.3%増加 平成15年 …
現在の日本の建物を論ずる上で外すことができない話題の一つに、建物を壊しては建て、建てては壊す「スクラップ&ビルド」という現象が日本全国で見られるという事実がある。この現象が起こる背景には様々な理由が考えられるが、ここでは …
1996年(平成8年)の建設白書に記載された「日本の住宅の平均寿命は26年」という報告は、住宅の寿命を研究している私たちを始め住宅関係者を驚かせた。その年数が私たちに与えた衝撃はとても大きく、この26年という年数は一気に …